くせ毛がボサボサと広がる原因は
トリートメントで髪の毛の傷んだ部分に栄養を入れて、さらに保湿し、外からの湿気をシャットアウトできれば、パサパサと広がる髪の毛を落ち着けることはできます。
(※遺伝の要素が強い「髪のうねり」はトリートメントで改善することはできません)
くせ毛は傷みやすい髪質なので、トリートメントでケアすることはとても大切。この記事を読めば、トリートメントの基礎と、くせ毛に使うべきトリートメントが分かります。
あなたのトリートメント選びの参考にしていただけると嬉しいです。
トリートメントとは
トリートメントとは、髪の毛の傷んで穴が開いてしまっている部分に栄養を届けて修復して、表面をなめらかに整えてくれるものです。
くせ毛は、髪の毛がくねくねと曲がっているのでキューティクルが剥がれやすく、そこから髪の中の大事な成分が流れ出して、パサパサしやすいのが特徴。
その状態を放置しておくと、さらに傷みが加速して髪の質感が悪くなります。
だから、トリートメントでケアして、潤ってまとまりのある良い状態を維持することが大切なのです。
ただ、トリートメントをすることで髪の毛を修復して指通りが良い状態にできたり、乾燥を防いでボリュームダウンできたりもするので、くせ毛をメンテナンスする意味でもヘアケアを続けていってほしいです。
トリートメントにはインバスとアウトバスがある
トリートメントには、お風呂の中でシャンプーのあとにするインバストリートメントと、お風呂から上がってドライヤー前につけるアウトバウストリートメントがあります。
これには別の呼び方があって、インバストリートメントのことを洗い流すトリートメント、アウトバストリートメントのことを洗い流さないトリートメントとも言われています。
インバストリートメントとアウトバストリートメントに違いは以下のとおり。
インバス:髪の内部にまで浸透して、ダメージを補修してくれるもの
アウトバス:髪の表面にツヤを出し、なめらかにしてくれるもの
髪の毛が乾燥していてダメージが気になる人は、両方使うことをおすすめします。
でも、ダメージがほとんどない人は、どちらか一方でも構いません。
もしくは、シャンプー後はトリートメントの代わりにリンスやコンディショナーなど軽い仕上がりのものを使い、ドライヤー前のアウトバストリートメントのみを使うというやり方もあります。
髪の乾燥や広がりなどのお悩みのない人は、使わなくてもOK。
ご自分の髪に合わせた方法で大丈夫です。
トリートメント・リンス・コンディショナーの違い
トリートメントと、リンス・コンディショナーの違いは、髪の内部に浸透するかしないかの違いになります。
リンスやコンディショナーは、髪の内部には浸透せずに表面をなめらかにしてすべりをよくするものです。
トリートメントは、髪の内部にまで浸透し栄養分を届けてくれて、髪の質感を整えてくれるのものです。
ちなみにヘアマスク・ヘアパックは、トリートメントと成分が似ているのですが、よりディープな使い心地なので、もっとしっとりな仕上がりにしたい人が使うと良いです。
ただ、リンスやコンディショナー、トリートメントとヘアマスクの違いは、明確に定義されているわけではないので、そこまで真剣に考える必要はないです。
疎水化トリートメントって何?
トリートメントには「疎水性」などの文言が書いていることもあります。
髪の毛は健康な状態だと、内部は栄養でたっぷり満たされ、表面はキューティクルでみっちり覆われていて、水分などは弾き飛ばしてくれます。そういう状態を疎水と言います。
疎水の反対が親水。
髪の毛が傷み、キューティクルが剥がれ、中の栄養分が流れ出してしまって空洞化してしまった状態を親水と言います。髪の毛が傷んだ状態です。
そのため水分をどんどん吸い込んで不規則に膨張してしまうので、それが髪の広がりやうねりとなってしまうのです。
このような傷んだ髪の毛に栄養を与え、外に流れ出してしまわないように表面をコーティングすることを疎水化ケアと言います。
くせ毛に効果的なトリートメントの選び方
先ほども言いましたが、トリートメントにはインバスとアウトバスがあります。
それぞれの選び方について説明します。
インバストリートメントの選び方
インバストリートメントの役割は「髪の内部にまで浸透して、補修・保湿をする」というもの。
当たり前ですが、どのトリートメントも髪の毛を保湿補修するために作られています。
だから結論を先に言うと「トリートメントは、使用感や仕上がり、香りが自分の好み」のものを選んでよいのです。
- 毛髪保護成分:髪の毛の中の傷んだところを補う
- コンディショニング剤:しっとりさせ艶を出す 滑りを良くして摩擦を防ぐ
- カチオン界面活性剤:静電気を防いで髪の毛を柔らかくする
トリートメントは、これらの成分がうまい具合に調合されてできています。
それぞれの成分はこんな名前です。
毛髪保護成分
加水分解ケラチン・加水分解コラーゲン・グルタミン酸などコンディショニング剤
ホホバオイル・スクワラン・ジメチコン・ポリクオタニウム-10などカチオン界面活性剤
ステアリルトリモニウムブロミド・セトリモニウムクロリドなど髪の毛は何からできているか知ってますか?
答えは、80~90%がタンパク質(ケラチン)で、残りは脂質(CMC)やメラニン、水分から構成されています。
だから、タンパク質の元になるアミノ酸やタンパク質(ケラチン)が配合されているというのが大事。
そして、これは意外かもしれませんがコンディショニング剤のシリコンも大事です。
シリコンは髪や頭皮に悪いイメージがあるかもしれませんが、これがなくてはギシギシしたりクシが通りにくくなったりして、髪同士の摩擦がおこってしまいます。
また、カチオン界面活性剤についても、静電気を防ぐことで髪の負担を軽くし、髪の毛をしっとりさせる働きをしてくれるので、髪の毛を引っかかりなく扱うには、あったほうが良い成分だと言えます。
▲トリートメントの成分の詳細についてはDEMIのサイトを参照
ペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa):髪の内部に浸透し、内部と外部の補修をする
メドウフォーム-δ-ラクトン:加熱することで、ダメージ毛の修復・表面をなめらかにする
γ-ドコサラクトン:キューティクルを修復し、ハリコシ、まとまらない、うねりなどを改善
これらの成分はとても優秀なので、配合されているとスゴイです!
ちなみに、パサパサ乾燥系くせ毛の私が使ってみて、とても良いと感じたトリートメントは以下の3つ。
▲お値段は張りますが、めちゃくちゃしっとりします!
「ハーバニエンスシャンプー&コンディショナー」を使ってみた私の感想はこちら
▲ハーバニエンスはコンディショナーだけど良い仕事してます。γ-ドコサラクトン入り。
「イオセラムシャンプー&トリートメント」を私が使ってみた感想はこちら。
▲くせ毛の人が使ったら間違いないこちらのトリートメントもかなり良かったです。
アウトバストリートメントの選び方
アウトバストリートメントの役割は
- 髪の保湿とすべりを良くする
- ドライヤーの熱から守ってくれる
この2つが重要です。
アウトバストリートメントはタイプから3つに分かれます。
オイルタイプ:保湿力が高く、濡れたような仕上がり
ミルク・クリームタイプ:保湿するのに軽い仕上がり
ミストタイプ:髪になじみやすく、一番軽い仕上がり
くせ毛の状態を見て、どのタイプが良いかを選ぶといいですよ。
例えば
髪の乾燥・広がりが激しいなら
オイルタイプパサつき、髪がまとまらないけど、重たい感じにしたくないなら
ミルクタイプ指どおりが悪く、引っかかる程度なら
ミストタイプみたいな感じ。
ホホバオイルはワックスエステルが主成分ですが、これは人間の皮脂にも含まれている成分なので髪の毛にもなじみやすく、乾燥しているくせ毛をしっとりさせて、まとまりやすくしてくれます。
ホホバオイルが好きすぎてヘビロテしてて、感想も書いてるのでぜひ読んでみてください!
関連:爆発系くせ毛の私が選んだヘアオイル【ホホバオイル】髪の広がりを落ち着かせる唯一のオイルに出会えた!
ちなみに猫っ毛、ぺたっとなりやすいくせ毛さんには、ホホバオイルはやや重たいと思います。
お風呂でしっかりインバストリートメントした後は、ミルクタイプやミストタイプのアウトバストリートメントを使うとさらっとした仕上がりになりますよ。
オススメはこちら。
「KURURI(クルリ)HAIR ナイトケアクリーム」。くせ毛スペシャリスト美容師である藤田ファムさんが手がけたヘアクリームです。
ここまで、トリートメントの選び方とおすすめトリートメントを紹介してきました。
では次に、トリートメントの効果を最大限に引き出す使い方を説明します。
トリートメントの効果的な使い方
インバストリートメントの使い方
- シャンプー後に髪の毛の水分をある程度しぼり取る
- トリートメントを①毛先②中間を中心につける
- 手に残ったトリートメントを、前髪と中間から根元にかけてつける※頭皮にはつかないように
- 髪の毛にトリートメントがなじむように、優しくブラッシング
- トリートメントが染み込むように、優しくギュッと握る
- 効果倍増のため、蒸しタオルやトリートメントキャップで保温
- 時間がきたら、しっかり流す
タオルを熱めのお湯で濡らして絞れば出来上がり!だんだん冷めてくるので、そのつど熱いお湯で作りなおしてくださいね。
トリートメントキャップだとかぶるだけでいいので簡単!100均でアルミキャップ売ってますよ。
トリートメントの置き時間は、一般的には5~10分程度ですが、それぞれのトリートメントで違うので、ボトル裏の説明文を読んでみてください。
時間が来たら、ヌルヌルが取れるまでしっかり洗い流しましょう。トリートメントはもともと髪の毛に吸着しやすいようにできているので、しっかり流しても大丈夫!
アウトバストリートメントの使い方
シャンプー&トリートメントをした後タオルドライして、ドライヤーをかける前につけます。
そうすることで、ドライヤーの熱から髪の毛を守ることができるし、髪の毛が乾燥しすぎることを防ぎます。
トリートメントを付けた後は必ずブラッシングして、髪の毛全体にトリートメントの成分が行き渡るようにしましょう。
髪の毛が乾燥気味でまとまりづらい人は、仕上げに少量追加してつけるとまとまりやすくなりますよ。
美容院でやるトリートメントとの違い
美容室のメニューにトリートメントってありますよね。
金額は3,000~5,000円くらいが相場でしょうか。
でも、やったことある人は共感してもらえると思うのですが、トリートメント効果って長続きしないですよね…
だけど、効果を実感できるのが数日で、それに5,000円もかけるくらいなら、毎日使うセルフケア用品にお金をかけたほうがいいと思うのです。
私は美容師さんのブログやYou Tubeをよく見ているのですが、美容室でのトリートメントを推奨せずに、セルフケアをしっかりやるように言っている美容師さんが多いのに驚きます。
美容師さんが言っているなら間違いないでしょう!
くせ毛女子おすすめトリートメント7つ
「KURURI(クルリ)HAIR ナイトケアクリーム」
まとめ
トリートメントとは、髪の傷んだところを修復し表面をなめらかに整えてくれるものです。
髪の毛自体を元通りにするわけではないのですが、くせ毛の傷みをカバーして、保湿・まとまりよくしてくれるので、毎日のケアとしてトリートメントを続けるのは大切なことだと思います。
美容師さんの言うように、サロンでトリートメントするより、自宅でしっかりケアを継続していった方が、髪の毛の状態を良く保つことができます。
この記事を参考に、ぜひあなたにピッタリのトリートメントを見つけてくださいね!